トランスフォーマー （マイクをコンパクトエフェクターに直結させるには）

　トランスフォーマーっても変形したり喋ったりしませんよ。いわゆるトランスでやんす。

　一般にエレキギター用のエフェクターはマイクに直結して使えない、プリアンプが必要だ、っていうのが定説になっています。先日の記事では 『マイクロフォントランスフォーマー』 を使ってなんとかなったらいいな、と書きました。でも実際、なんとかならないこともないようなのです。今日はそんな話題。

　マイクやエレキギターから出てくる信号というのはどちらも弱い信号です。ただ、エレキギターのは電圧が高くて電流量が少ない 「ハイインピーダンス」 と呼ばれる信号を出します。これは普通の信号＝「ローインピーダンス」 に比べて電流量が少ないので頼りないながら、音量レベルとしては高く取れるという特徴がありますが、その先に繋げる機器が特殊になってしまいます。いわゆるギターアンプや、エフェクターが必要です。あるいは、トランスなどを使ってインピーダンス変換をする必要があります。
　 「あれ、トランスってことは、電圧・電流がかわるよね？　インピーダンスを上げれば、電圧が上がって電流が下がる。信号レベルも上がるんじゃない？」

　 「教えてgoo」 に質問を出したりした結果、インピーダンスの比率が分かれば、電圧の上昇比が分かる。 HOSA MIT176 という 200Ω のマイクを 50KΩ に変換する製品に当てはめると、20×log(√(50000/200)) = 23.98、約24dBほど上昇することが分かります。マイクは -50dB、エフェクターは -20dB、まだ 6dB ほど足りませんが適正範囲です。そしてエフェクターの入力インピーダンスは 1MΩ もありますから、ロー出し／ハイ受けの原則も成り立ちます。これはもしかしてプリアンプのような機器を使うことなく、エレキギター用のコンパクトエフェクターに適合させられるのではないか？！
　こちら サウンドハウスで 1,700円。さっそく取り寄せて、新年会でテストしてみようと思います。
（前回紹介した CLASSIC PRO ZXP212 なら19dBですが 800円 で買えますヨ）