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Roland TD-10 で "V-Hi-Hat" VH-11 を使う [電子ドラム]


 Roland 電子ドラムのハイハットシンバルにまつわる話です。
要は、TDW-1 付き TD-10 なら、V-Hi-Hat の VH-11 が使えますよ、というお話なのですが...

 Roland のエレクトロニックドラム TD-10 は初の V-Drums として1997年に発売されました。発売からもう10年も経つ古いエレドラですが、2004年まで、それも最上位機種として販売されていました。なぜこんなに長い間フラッグシップ足りえたか? エクスパンション・ボード TDW-1 と V-Cymbal の存在を抜きには語れないでしょう。2001年に追加発売された V-Cymbal はそれはもう強力なオプションで、見た目はもちろん叩くと本物のシンバルのように揺れ、打感も申し分ないという優れものでした。しかし、ハイハット・パッドだけは従来のフットコントローラ FD-7 を併用する方式に据え置かれていました。

 2004年に発売された後継機の TD-20 では、本物のハイハットシンバルと同様2枚のパッドを開け閉めする画期的な V-Hi-Hat が出現しました。しかし、残念なことにこの VH-12 は TD-20 音源でしか使用できなかったのですね。悔しい思いをした人はさぞ多かったと思います。
 が、しかしですね、2005年に発売された TD-12 の V-Hi-Hat である VH-11 は他の多くの機種で使用できるようになっていたのです。(参考:Roland Q&Aページ)

 この VH-11 は1枚構造ですが、通常のハイハットスタンドにセットでき、ペダル操作でパッドが上下したり、揺れ方も変化したりと、2枚構造の VH-12 と比較しても遜色のない仕上がりになっています。
 特に有難いのは、VH-11 より前に発売されている TD-20、TD-6V だけなく、その時点で既に販売完了となっていた TD-10、TD-8、TD-6 もサポートしたという点で、これによって TD-10 のプレイアビリティも大幅に向上し、V-Drums としてより完成されたといえます。
 私が TD-10 を買うことに決めたのも、この『 VH-11 が使える』という情報があったからなんですよ。

 で、使い心地なんですが、文句ありません。そりゃあ本物のハイハットシンバルと全く同じはいきませんが、フットボードを踏めば、慣性によりしっかりとした踏み応えとして脚に返ってきます。またパッドの上下動はスティックを介して手にも伝わってきます。フットボードと打面がつながっている、そう実感させるものがあります。じゅうぶんにリアルな感触で、"2枚合わせでない" ことを実感しろ、という方が難しいです。決して安いパッドではありませんが、満足できる造りです。

 ちなみに、VH-11 は TD-3 では使えないことになっていますが、非公式には TD-3 でも使えるようです。 algoritmo さんのブログのエントリ と、実演の模様
 試される方はあくまで自己責任でお願いします。(問題が生じても責任は取れません)


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コメント 4

アインちゃん

TD-10はとても歴史のある音源なのですね 電子ドラムを最近知った私にはとても勉強になります
でもなんでVH-11だけ対応でVH-12は使えないのでしょうね??
エクスパンションボードでなんとかなりそうなものですが・・・
by アインちゃん (2007-11-07 18:01) 

tak

まぁ、私も最近調べて知ったんすけど。 :-)
VH-12 の件、VH-11 や FD-8 とは電気的に信号の内容が違うようで、
おっしゃるとおり新しいエクスパンション・ボードを用意すればあるいは
対応可能かもしれませんが、今更 TD-10 用に新しいエクスパンション・
ボードを出すこともないでしょうね。
では。
by tak (2007-11-07 19:56) 

さらに挙げるなら、VH-11は振動も騒音もVH-12よりも少ないじゃないかな?
by (2007-11-08 22:06) 

tak

なるほど、VH-12 は閉めるときパコパコいいますもんね。
by tak (2007-11-11 00:07) 

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