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鎌ベイアンプ SDA-1000 [パソコン・AV]


 届きました。

 今まで使っていた小型デジタルアンプ、ラステーム・システムズ RSDA202 と重ねてみたところ。

うーん、数値以上に大きく感じますね。でも、考えてみてください。この大きいほうの 鎌ベイアンプ でさえ、デスクトップパソコンのCDドライブと同じサイズなのです。RSDA-202 が如何に小さいかが伺えます。(CDドライブとフロッピードライブみたいですね。) それゆえ当然の結果というか、どちらも電源まで内蔵することは出来ず、ACアダプタを使用するようになっています。

 まずは、使い勝手の比較から。
RSDA202 の前面にはシーソー式電源スイッチ、左右バランス、ボリュームの3つがあります。
SDA-1000(鎌ベイアンプ)の前面は、プッシュスイッチ、ヘッドホン端子、ミュートボタンがあります。
 RSDA202 のボリュームは小さな半球形のノブです。バランスノブも同じです。一方 SDA-1000 のボリュームノブを回すとクリック感があります。(ちょっと驚き) しかしロータリースイッチを用いたアッテネーターではなく、あくまでボリュームです。どちらの方が使いやすいかと聞かれれば、SDA-1000 でしょうか。でもクリックはいらなかったような。
 背面のスピーカー端子は、バナナプラグ対応金メッキジャックを持つ SDA-1000 の方がいいですね。RSDA202 は太いケーブルが使えませんし、付け外しもちょっと面倒。RCAピンジャックは、SDA-1000 のものは硬くて抜き差しが大変でしたが RSDA202 はそれほどでもない。これは個体の問題かもしれません。全体的に、使い勝手にはそれほど差はありません。

 次に聞き比べです。メインスピーカーである JBL JRX115 に繋いでみました。
これは RSDA202 の方がいいように思います。低音域のパワーがあり、粒立ちがはっきりしている感じです。一方 SDA-1000 は、低音が控えめですーっと伸びつつ消えていきますが、その手前、中低域にちょっとモヤッとしたものを感じます。ここはスピーカーとの相性もあると思いますが、38cm ウーハーの割には迫力がないんですね。ただ弱いのではなく、中低域がすっきりしない。
 RSDA202 と JRX115 の組み合わせでは、そういう「すっきりしない」感はありません。しかし、Pyramid の 以心伝心 というアルバムでは、ベースの音が共鳴する症状を示します。これは SDA-1000 だとそういうことがなくすんなり音が出てきますね。むむむ。
 高域の私の耳では大きな違いは感じられませんが、鎌ベイアンプの方がガサツなような...

 もうひとつ、ONKYO D-052A に繋いでみました。
これも RSDA202 の方が低域がしっかりしているようには思います。しかし、小型ブックシェルフスピーカーですから大きな差は感じられません。両者、音は違いますが、違うね、っていうだけで、別にコレでいいんじゃないの、って感じ。

 RSDA202 は音の素性は悪くないと思います。20W+20W と出力に余裕があることもあり、今後も JRX115 を鳴らすのに使おうと思います。欲を言えばグラフィックイコライザーが欲しいですね。
 SDA-1000 はたかだか6千円前後のアンプですから、それを考えればいい音していると思いますよ。つまり、本来の目的である、パソコンの内蔵スピーカーやアクティブ・スピーカーを代替して手軽に本格的なオーディオを楽しむ製品なんだと考えれば、コストパフォーマンスも高く文句ありません。こちらはパソコンの5インチベイに搭載して D-052A を鳴らすのに使おうと思います。電源も連動するので便利ですし! (音も Edifier R1800AT に比べればだいぶ良くなります)
 鎌ベイアンプには、パソコンのPCIスロットのところからケーブルを出すブラケットや接続コード類、ドライブ用電源を変換する電源コードも添付されています。後からいろいろ買わなくていいのは便利ですね。
 ただ、一部では「電磁ノイズを撒き散らす」なんて報告もあるようで、スピーカーケーブル用にフェライトコアも添付してくれていればなお良かったかな。

 ラステーム・システムズには RSDA202 の上位機種としてトーンコントロール付きの RSDA-302P というアンプもあるので、いずれはそちらも聴き比べてみたいですね。え? ピュアオーディオなら普通のアンプ買えって? ごもっとも。

 なお、コンポーネントオーディオのCDプレーヤーは出力レベルが高く、またスピーカーによっては能率が高く、ボリュームを最小近辺でしか使えず音量調節が難しいことがあります。一般的な家庭用スピーカーは能率 89dB SPL など低いものが多いので心配はないと思いますが、PAスピーカーや一部のフルレンジスピーカー、例えば JRX115 などは能率が 98dB SPL (1w/1m) ありますから、ほんのひと捻りで爆音に。こういう時は、JVC-Victor 変換アダプター-10dB-20dB の2種類のアッテネーターがあります)を噛ませると便利です。
※ パソコンやMP3プレーヤー、ポータブルMDなどのPHONES端子はレベル低いので心配いりません。


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コメント 7

tak

と、思ったら、さっそくコンデンサ交換改造しちゃった記事が載ってますな。

http://akiba.kakaku.com/pc/0711/09/230000.php
by tak (2007-11-10 17:06) 

アインちゃん

サイズのパーツ ファンコンとか鎌フローとか使ってます
アンプまで出てるんですね 最近はPCのいじりをやってないので 最近のパーツはとても疎いです・・・
DVDドライブを一つ外して これ入れてみようかしら・・・
by アインちゃん (2007-11-10 18:51) 

tak

いつもありがとうございます。(_ _) うちのPCも電源は CoRE PoWER 500 ですね。
コレ、ミニコンポのスピーカーとか余ってるならお勧めですよ。
by tak (2007-11-11 00:11) 

RSDA202、凄く興味あります。
今使ってるケンウッドの20年くらい前のアンプが
壊れかけているので、次はこれにしようかなって
思っています。
ちなみにスピーカーは同ケンウッド製のLS-SA7
で、メインソースはiPodです。
by (2008-02-20 00:16) 

tak

寡蓮さんこんにちは。ご訪問ありがとうございます。

RSDA202 は光入力はおろか入力セレクタもなければトーンコントロールもついていないミニマルなアンプです。
兄弟機種のRSDA302Pは左右のバランスこそなくなりましたが、これらの機能的な欠点を補ったフルデジタルアンプということでそちらも注目しているのですが、アンプICが違うんですよね...
メーカー製AVアンプと違って "多彩な入力" や "リモコン対応" というのは望めないので、そこが悩みどころですね。万能とはいえませんが、デスクトップオーディオなど使い方次第ではとても便利な逸品だと思います。
by tak (2008-02-20 14:04) 

ごん

はじめまして。
SDA-1000をPCに付けた場合、音量調節はSDA-1000でしか出来ないのでしょうか?
それとも、普通にPCでも出来るのでしょうか?
by ごん (2011-03-04 14:04) 

tak

あぁ; もうずっと気付かずでゴメンナサイ(当然もう見てないでしょうが・・・)
USB接続とかではないので、PC のボリュームコントロールと本機のボリュームは直列に作用します。

つまり、PC のボリュームコントロールが50であれば、それを基準にSDA-1000のボリュームで音量が上下します。SDA-1000のボリュームが12時(真ん中)だったとすると、PC のボリュームコントロールを25にすれば音は小さくなるし、100にすれば大きくなる。当然、0にすれば音は出ない。
この二つは連動するわけではありません。
by tak (2011-07-05 18:17) 

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